2019年 10月 04日
ダグラム再販!! コンバットアーマーマックスキットレビュー#07 『ソルティック HT128 ビッグフット』


さて、再生産に合わせてスタートしたキットレビュー連載の7回目!! 今回のお題は「ソルティック HT128 ビッグフット」です。今回もナビゲーターは、各模型雑誌で大活躍のライター「けんたろう」が務めます!

熱いデロイアの戦いは、やがて雪に閉ざされた北極ポートにせまります。そこで立ちはだかるのが今回のビッグフットです。
このビッグフット、わたしはディテールについて正直全体的にぼやっとしています。登場シーンの大半で防寒具であるパジャマをまとい、頭部のタンデムコックピットしか記憶にない。タカラのキットも買えなかったので、かなりの部分で謎に包まれたコンバットアーマーなのです。



実際にマックスファクトリーにとっても謎のある話(もちろんけんたろうとは違う深さで)だったようで、頭部のキャノピーの開き方ひとつとっても苦労したそうです。設定もおぼろげ、そして前後に席があるために開け方も一筋縄ではいかない。さらにコンバットアーマーではキャノピーは顔なので、ここが変わると印象がまるで変わってしまいます。つまり余計なヒンジを足すわけにもいかないのです。さらにはアンテナが上からかぶさっているので、これにぶつかるのもまずいです。後席だけ左開きにするか、など様々な案を出して検討したようです。結果、引出して上に跳ねる方式になりました。さらにはキャノピーの形も3D設計では追い込み切れなかった曲線をMAX渡辺氏自ら手を加えてよりよい形を追求したり……。我々が見ているのは最後の結果だけですが、その裏にはたくさんの検討と苦労があったそうです。

そしてパジャマの下の体ですが、これがけっこうディテールがあってかっこいい姿というのを組むと感じることができます。パジャマの上にも出るディスチャージャーの周辺のディテールとか、ここぞとばかりに凹凸が集中しかっこよさを演出します。また胴体を組んで、最終的にキャノピー付近の排気口のようなパーツをはめると、合わせ目が隠れるようになっていたりするのはうれしいですね。
作業は腕、脚に向かうと加速します。とてもシンプルにできているので、あれよあれよと完成するのです。


また足自体はいくつもパーツがあったり、シリーズおなじみの甲のスイングも入っていたり、ディテールとギミックの見せ場になっています。また脚内部はシンプルながら内部に通じる柱があります。こうした内部構造を感じさせるパーツは楽しいですね。これだけシンプルでもガッチリと立てて、そしてアクションもできる。このあたりのおさえるべきところはしっかりしている、というのもキットの美点でしょう。
二連装単距離射程リニアガンを両手持ち可能とする肩の引き出し関節に合わせて、左手用のグリップもちょうど90度でパチっと気持ちよく止まる仕様になっているので、両手持ちのポーズもしっかり決まります。また両手持ちするために両手ともに武器用の手が用意されており、表情豊かな平手とあわせて6つも手が用意されているのも良いところです。



そうか、ブロックヘッドとほとんどサイズが変わらないのか、スネの左右ブロックは箱型と丸型なのか、パネルラインは……。パジャマの下のかっこいいボディの秘密がどんどん明瞭になっていく楽しさと、シンプルながらよく動くのでポーズが決まる楽しさ。たくさんの楽しみが箱の中に詰まっているのがこのビッグフットです。
ぜひブリザードガンナーと合わせてコレクションしてみてください!!

次回予告
ソルティック H404S マッケレル

Not Even Justice,I Want To Get Truth.
真実は見えるか
©SUNRISE
by plamax
| 2019-10-04 11:58
| COMBAT ARMORS MAX

